このサイトでは、お使いのブラウザのサポートが制限されています。 Edge、Chrome、Safari、または Firefox に切り替えることをお勧めします。

ヒノキ精油とスギ精油の違いについて

ヒノキ(Japanese cypress)とスギ(Japanese cedar)は、天然香料の世界でも広く知られている、日本を代表する木の精油です。どちらも暮らしに取り入れやすいウッディな香りですが、その印象は大きく異なります。ヒノキが清々しく、清潔感のある爽やかな香りであるのに対し、スギはより穏やかで温かみがあり、心を落ち着かせるような香りが特徴です。

今回のジャーナルでは、ヒノキ精油とスギ精油の違いを紐解きながら、それぞれの香りの特徴や、ご自身の好み、ウェルネスの目的に合った選び方をご紹介します。

植物としての特徴

ヒノキとスギはどちらもヒノキ科(Cupressaceae)に属する樹木ですが、植物学的には異なる属に分類されます。その違いが最も分かりやすく現れるのが、葉や球果(きゅうか)の形です。

ヒノキ(学名:Chamaecyparis obtusa (Siebold & Zucc.) Endl.)は、ヒノキ属(Chamaecyparis)に属します。鱗片状の柔らかな葉が枝に沿うように密生し、平らな枝葉を形成するのが特徴です。葉先は比較的丸みを帯びています。球果は小さく丸みがあり、表面は比較的なめらかで、鱗片が密に重なっています。

一方、スギ(学名:Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D.Don)は、一属一種のスギ属(Cryptomeria)に属します。葉はヒノキよりも硬く厚みがあり、先端が鋭く尖っています。枝の周囲をらせん状に取り囲むように生え、外側へ伸びるのが特徴です。球果は表面に凹凸があり、鱗片の先端に尖った突起が見られます。

ヒノキの葉は柔らかく、平らに広がるように並び、葉先は丸みを帯びています。

スギの葉は硬く厚みがあり、先端が鋭く尖り、枝の周りにらせん状に生えています。

ヒノキとスギ、それぞれの木材としての用途とは?

日本最古の正史のひとつである『日本書紀』には、木材の用途について、「スギやクスノキは船に、ヒノキは宮殿に、マキは棺に用いる」という趣旨の記述があります。この記録からも、古くからそれぞれの木の特性を活かし、用途に応じて使い分けられてきたことがうかがえます。

ヒノキ材は緻密で安定した木質と優れた耐久性を持ち、抗菌性や湿気・カビへの強さでも知られています。そのため古くから、神社仏閣や宮殿などの重要な建築物をはじめ、檜風呂などにも用いられてきました。こうしたヒノキの特性を受け継ぐヒノキ精油も、天然の抗菌作用を活かし、空間を清潔に保ったり、浴室やクローゼットなど湿気がこもりやすい場所の気になるニオイ対策として、アロマテラピーに取り入れられています。

一方、スギ材はヒノキに比べて柔らかく軽量で加工しやすく、耐久性にも優れ、温かみのある独特の香りを持っています。伝統的に床材や断熱材、壁材、家具など幅広い用途に使われ、日本酒を仕込む木桶や樽にも用いられてきました。スギ精油の素朴で温かみのあるウッディな香りは、心をゆったりと落ち着かせ、緊張を和らげながら、暮らしの空間に穏やかで安らぎのある雰囲気をもたらしてくれます。

ヒノキ

スギ

ヒノキ精油とスギ精油のアロマテラピーにおける効果

どちらも木部から抽出される精油ですが、ヒノキとスギでは含まれる芳香成分の組成が大きく異なり、それぞれ異なる香りの個性とアロマテラピーにおける特性を持っています。

ヒノキ精油には、α-ピネン、カジノール、カジネン、ムーロレンなどの成分が豊富に含まれています。ヒノキの香りに関する研究では、香りを吸入することで自律神経系に働きかけ、リラックスや心地よい感情につながる可能性が示されています。ストレスを感じたときの気分転換や、心を整えたいときにも適した香りです。中でもα-ピネンをはじめとする天然のテルペン類が、ヒノキ特有の清々しく、澄んだ軽やかな香りをつくり出しています。瞑想やヨガ、仕事の合間のリフレッシュなど、心を落ち着かせながら気分をすっきりと整えたいときにおすすめです。

一方、ギ精油には、τ-カジノールアセテート、クベボール、β-オイデスモール、δ-カジノール、エレモールなどが特徴的に含まれ、温かみのある深く落ち着いたウッディな香りを生み出しています。特にβ-オイデスモールはストレスに対する身体反応との関連が研究されており、スギの香りについても、気分の調整やストレス後の交感神経活動を一時的に抑える可能性が報告されています。長い一日の終わりにゆっくりと心身を休めたいときに適しており、夜のリラックスタイムや読書、瞑想など、緊張をほどき、ゆったりと休息モードへ切り替えたい時間におすすめの香りです。

関連記事を読む:スギ・リーフ精油とスギ・ウッド精油の違いについて

ヒノキ精油とスギ精油、どちらを選ぶべきか?

清潔感のある爽やかさと心地よいリラックス感のある空間がお好みなら、ヒノキ精油がおすすめです。天然の抗菌作用を持つことから、空気を清潔に保ちたいときや、気になるニオイの対策などにも適しています。

一方、より温かみがあり、深く落ち着いた木の香りを求める方には、スギ精油がおすすめです。木そのものを感じさせる素朴な香りが自然とのつながりを感じさせ、暮らしの空間に穏やかでくつろぎのある雰囲気をもたらします。

もちろん、ヒノキとスギをブレンドして楽しむのもおすすめです。ヒノキの清々しく透明感のあるウッディノートとほのかな甘さに、スギの深みのある木の香り、土や樹脂を思わせるニュアンスが重なることで、奥行きのあるバランスのよい香りに。

ヒノキとスギの香りに包まれながら、日本の森を感じるような「香りの森林浴」をぜひお楽しみください。

aremeのヒノキ精油スギ精油はこちらから。

カート

これ以上購入できる製品はありません