暑さが静まったベトナムの夏の夜は、部屋にシトロネラのお香を焚いて過ごします。シトロネラの 香りは暑さを忘れ、 涼を呼ぶ生活に欠かせないものとして長い間 親しまれ、日常生活の中に深く浸透しています。この香りの成分には虫が嫌がるシトロネラールが多く含まれていることで知られています。
シトロネラは、ベトナムではジャワレモングラスまたはレッド・レモングラスと呼ばれることが多く、インド南部とスリランカから東南アジアに広がる湿潤熱帯低地が原産地です。ジャワレモングラスは栽培が比較的容易で、土壌を選ばず、病害虫に強く、乾燥にも強いのが特徴です。
シトロネラはレモングラスとよく混同されますが、どちらも学名はCymbopogon(キンボポゴン)でイネ 科です。イネに似た細い葉が特徴でレモングラスと見た目もよく似ており、類似した シトラスの香りを両者とも持ちますがジャワレモングラスは茎が赤紫色で、主に精油の抽出や殺菌、蚊よけとして使われます。レモングラスは茎が緑白色で食用としてローカルの料理にも広く使われています。このように同じ属科でもそれぞれが放つ香りに明確な特徴があり、香りの成分によって用途が変わります。
ベトナム南部のドンタップ省は、温暖な気候と肥沃な沖積土の自然に恵まれ、広大な畑と青々とした果樹園で有名です。誰もが一度は訪れるべき、素晴らしく豊かな風景が広がっています。
ドンタップ省は、グリーン マンダリン(青みかん)や蓮の花の栽培で知られていますが、レモングラス、シトロネラなど様々な精油を生産する重要な地域でもあります。その特徴的な香りや、栽培のしやすさ、害虫や病気にかかりにくいことから、シトロネラは長い間、ドンタップの生活に欠かせないものでした。シトロネラの爽やかな香りは、熱帯の暑さを和らげるだけでなく、リラックスと安らぎをもたらしてくれます。
aremeでは循環型農業を目指し、農家と協力しながらグリーンマンダリン(青みかん)精油を抽出した残渣から作られた堆肥を栄養分として与え、原料のシトロネラを自然栽培しています。シトロネラの葉から水蒸気蒸留法で抽出された精油は、レモングラスの香りが特徴的な淡黄色の製品で、多くの有効成分を含んでいます。水蒸気蒸留法は、植物に含まれる貴重なエッセンスを保存するのに役立ち、緑豊かなドンタップの自然からの贈り物である天然オイルのしずくを提供します。
精油を抽出した残渣から作られた堆肥を栄養分として与え、原料のシトロネラを自然栽培しています。
シトロネラ 精油は、その爽やかな香りが心をリラックスさせ、ストレスや疲労を軽減し、心身をリフレッシュさせてくれます。また強力な防虫作用があり、 虫除けや 衣類の整理などにも 利用でき幅広く活躍します。
シトロネラ精油にシトロネラール、ゲラニオール、シトロネロール、リモネン、ボルネオールなどが含まれて、以下の作用が期待できます:
- 防臭作用(部屋の気になる臭いを予防する)
- 抗菌・抗ウイルス作用
- ストレスや緊張緩和作用
- 気分を明るくし、心身をリセットする
- 防虫、 虫除け作用